私たちの生活に必要不可欠な時計

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時計の歴史(誕生期)

時計が誕生した頃の歴史について解説します。

機械式時計の発明
機械式時計の発明は1300年前後だと言われています。機械式時計の発明というのは、もともと教会での祈りの時間を市民に知らせるために、教会の鐘楼に自動的に鐘を鳴らす装置をつけたことがきっかけとなっています。当時の人々は、教会の鐘の音で時間を知り、鐘の音にあわせて生活を営むようになっていました。このことから時計の意味を示す英語のClockはラテン語の鐘の意味であるCloccalに由来しています。1370年にドイツ人のアンリ・ド・ヴィックがフランスのシャルル5世のために製作した時計が、パリの高等法院に設置されたというのは非常に有名な話です。この時は、1時間おきと15分おきに鐘を鳴らして、市民に時刻を知らせていたといわれています。 また、今でもパリに現存されています。当時の機械式時計は動力の機能を果たす重錘が下がることによって歯車を回転させ、同じリズムで振れる大きな棒テンプの2つの爪が冠形の歯車の歯に交互にかみ合うことで、軸の回転を抑制する仕組みがとられていました。しかし、当時の棒テンプは、現在の振り子やテンプのように一定の振動を行わないので、時計の狂いが大きく、1日に30分ほどにもなったと言われています。
ぜんまいの発明
これまでの機械式時計の動力としては重錘が用いられていたので、携帯することができませんでしたが、ぜんまいの発明によって、時計を携帯することが可能になりました。1500年にドイツのニュルンベルクの錠前師であるペーター・ヘンラインが動力ぜんまいを発明し、1510年ごろに懐中時計の前身である携帯時計を製作したという話は有名です。ただ当時のぜんまい時計は、巻き締め状態によってぜんまい力が大きく変動するため、時計の時刻を狂わすという欠点があり、誤差が大きく分単位の精度が低いため、分針はありませんでした。ちなみに、この頃に作られた携帯時計は「ニュルンベルクの卵」と呼ばれ、貴族の間で話題になりました。
振り子時計の発明
振り子の等時性について最初に発見したのは、1583年、イタリアのガリレオ・ガリレイです。振り子の等時性というのは、振り子の周期は振り幅や重りの重さには関係なく、振り子が行って戻ってくるまでの時間、つまり周期に変化はないということです。当時はこの法則を発見したのに過ぎませんでしたが、後に1657年にオランダの物理学者のホイヘンスが振り子の等時性を利用して、最初の振り子時計を完成させました。振り子時計の発明は振り子の一定の振りで歯車が一つ進むというしくみから、時計の精度が飛躍的に向上しました。
懐中時計の発達
ホイヘンスは、さらに1675年にテンプと渦巻状のひげぜんまいを組み合わせた調速機を発明しました。このことで、時計の精度が一変し、さらに高精度化へと進むことになりました。また、これまでの時計には時針のみしか存在しませんでしたが、時計の精度の向上から分針もつけられるようになりました。
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